備長炭ができるまで
伊勢志摩備長炭ができるまでの流れ
01 伐採
最高級の国産伊勢志摩備長炭を通販で販売するにあたっては、ウバメガシが自生する森に入っての伐採作業からスタートします。
職人自ら、急こう配の傾斜面で伐採を行い、5トンもの原木を地道に山から切り出し搬出を行っています。
02 木ごしらえ
自然のままに曲がった木を伸ばす作業です。
曲がった原木に鋸や鉈で切れ目を入れ、コミと呼ばれる木片のくさびを打つことで、真っ直ぐに伸ばしていきます。
直径10cmを超える大径木は2つ割りにし、太いものは4つ割りにするほか、細い木は数本ずつ束ねる作業が必要です。
03 窯入れ
木ごしらえをして長さや太さを揃え、束ねた原木を窯にぎっしり詰め込んでいきます。
原木は伐ったばかりの水分を多く含んだ状態で重いので力のいる作業です。
根元を天井側に逆さまの状態で縦くべし、狭い窯口から腰を屈めて熱い内部に重い原木を入れ込みます。
04 口焚
窯の入り口付近で火をつけます。
窯口で雑木を燃やすことで、生木を乾燥させるためです。
2~3日すると煙の勢いが増し、ウバメガシ特有の甘酸っぱい香りを放ちます。
煙の色と匂いを見ながら乾燥の度合いを判断し、煙の色と勢いが増して原木が炭化し始めたら口焚きをストップさせます。
05 炭化
必要最小限の空気穴だけを残して、窯口をレンガと練った素灰で塞ぎ、15~20日かけて、じっくりと蒸し焼きしていきます。
窯の中の状態を長年の経験と勘に基づき、匂いや煙の色で判断し、火や窯口を調整して炭化させる工程です。
06 ねらし
炭化を終えた炭は、徐々に広げた窯口から送り込まれる空気の作用で燃え始めます。
20時間ほど経つと、下半分を全開にされた窯口から音を立てて炎が吹き出し、窯内は1000℃を超える熱さになります。
高温で焼き上げるからこそ、硬くて耐久性のある最高級備長炭に仕上がるのです。
07 窯出し
精錬された炭を窯口に引き出してかき出し、素灰をかけて消火していきます。
原木の皮や不純物を完全に燃焼させるため、一度に出さず、数十回に分けて少しずつ出して消火を繰り返していくため、時に10時間にも及ぶ長丁場となります。
08 選別・箱詰め
消火・冷却された炭を灰の中から掘り出します。
備長炭は鉄よりも硬くなっているため、鉈の衝撃で断ち切り、一定の長さや太さに選別することが必要です。
ご注文に合わせ、三重県から全国へと国産最高級の伊勢志摩備長炭をお届けさせていただきます。